MOMO TIMES 5月号

新具蘇姫神社 拝殿
チーズの神様。
島根県大田市にある『新具蘇姫命神社』(にいぐそひめのみことじんじゃ)は、聖武天皇の時代である天平三年(731年)に創建されました。主祭神である『新具蘇姫命』は、長い間、五穀の守護神・農耕の神様として崇められてきました。
2000年に、郷土史研究家の故・石村勝郎氏が著書の中で、「『新具蘇姫命』は蘇(バター、チーズなどの乳製品)の作り方を石見国の人に教えた技術指導者だった」という説を唱えたことから、“チーズの神様”としても知られるようになりました。
『新具蘇姫命神社』の白石 陽子 宮司にお話を聞きました。
「当神社は、私が宮司になった1995年頃には氏神様として地元の方だけがご参拝されていましたが、今では主祭神が全国唯一のチーズの神様であるとして、日本各地からたくさんの人にご参拝いただくようになりました。
島根県にチーズの神様がいらっしゃることをより多くの人に知ってもらい、当神社にご参拝いただけたらと思っています」
『新具蘇姫命神社』には、弊社製造課チーズ室のスタッフも、チーズコンテストの前などに参拝しています。
※「蘇」とは
古代日本(飛鳥時代~平安時代)で作られていた乳製品の一種。
製法の記述が残っていないため、実際にどのようなものだったかについては不明だが、『延喜式』には「乳を一斗煮て、一升の蘇が得られる」とある。
新具蘇姫命神社に奉納された中西牧場さん(宮崎県)の「蘇」
『新具蘇姫命神社』
島根県大田市川合町吉永606番地
Instagram:@kitahachimangu
おおだ宮めぐり:https://jinja-ohda.com/
『新具蘇姫命神社』は、2030年に1300年祭を開催予定。
敷地内の壊れた箇所を修復し、しめ縄も一新したいとの思いがあるそうで、寄付を募っていらっしゃいます↓↓(1,000円から受付けされています)
【ご寄付はゆうちょ銀行にお振込で】
ゆうちょ銀行からのお振込 総合 15350-16805111 サカネユキオ
他銀行からのお振込 五三八 店番:538 普通 1680511 サカネユキオ
生産者と消費者が支え合う関係を大切に。
『安全農産供給センター』が創設50周年
『安全農産供給センター』は会員1,200人ほどの小さな共同購入団体です。
京都市左京区(当時)の市民団体である 『使い捨て時代を考える会』の流通部門として1975年に創設されました。
その頃の日本は2度のオイルショックに見舞われ 右肩上がりの経済成長にかげりが見えた頃で、健康、環境、農政などの問題が積み上がっていました。
それらの問題に対応すべく、生産者と消費者を結び、有機農産物を共同購入する“産直提携”を事業化するために『安全農産供給センター』は設立されました。
『安全農産供給センター』代表の鈴木 栄さんにお話を伺いました。
トラックで会員さんに商品を届けます。
どのような形で商品を販売されていますか?
「私たち『安全農産供給センター』は、生産者が心を込めて育てた野菜やお米、卵などの農産品、低温殺菌の牛乳、飼料や飼い方にこだわった肉類、無添加で処理された海産物の干物などを販売しています。
SNSやECサイトの普及により、“いつでも、どこでも”有機野菜やオーガニック食品が手に入るようになりましたが、その一方で産地偽装や表示内容の曖昧さをめぐる問題も後を絶ちません。
当センターは発足以来、産地、流通、消費の3者がお互い“顔の見える”関係でつながることを掲げており、週に一度、決まった担当者が商品を積んだトラックで会員さん宅を回り、対面で商品を届けます。
そして、ただ商品を届けるだけでなく、生産者の想いや現状などを会員さんにお伝えしています。
また、会員さんとのお話を聞くのも大切なことと考えており、会員さんの日常の出来事や商品の感想などもお聞きしています。
私も時々、配送のトラックに同乗して会員の皆さんにご挨拶に行くのですが、皆さん本当にお元気で、『"安全農産”のものを食べていたらこんなに元気で、病院もほとんど行きません』と話してくださいます。
皆さんがとてもお元気なので、つくづく食べるものは大事だなとも感じています。」
どんな商品を販売されていますか?
「事前に注文書を書いていただき、翌週と翌々週にお届けする形をとっており、人気の商品に“旬の野菜セット”があります。“旬の野菜セット”は私たちがセット内容を決めてお届けしています。
一般的に食事を作るときは、まず献立を考え、その献立に必要な食材をスーパーなどに買いに行きます。
また、最近は材料がカットされたものが家に届いて調理するだけ、という便利な食材宅配サービスもあるようです。
一方、“旬の野菜セット”は、届いた野菜を見て何を作ろうかを考えなければなりません。
ある野菜が多く採れたときはその野菜がいっぱい入っているなど、結構料理のハードルが高いセットで(笑)、それでもベテラン会員さんはいろいろな料理に上手に使っていらっしゃいます。
ただ食べるだけではなく、その野菜を見て季節を感じたり、生産現場に思いを馳せたり…いろいろなことを考えていただければと思っています」
会員さんが商品の有精卵を温めたらヒヨコが孵ったそうです。その後はペットとして大切に育てられたそう。
木次乳業の乳製品を取扱ってくださる理由は?
「木次乳業とのお付き合いが始まったのは、当センター初代代表の時からです。“センター”は京都の有機野菜を軸とした産直の会社として 立ち上げ、『地産地消』を理想としています。
なるべく近隣で作られた農作物を扱いたいとの思いがあり、当初は島根県の中山間部にある木次町のような遠いところから農産物を仕入れるつもりはなかったのだと思いますが、初代代表が佐藤忠吉さんに出会ってその人柄に惚れ、会社に赴いて話を聞いたり牧場を見学したりして、木次乳業の牛乳なら会員の皆さんに飲んでいただきたいとなったのだと思います。
今は牛乳だけでなく、チーズやミルクプリン、オスのブラウンスイスや乳牛としての役割をまっとうした母牛たちの牛肉なども取扱っています」
創設50周年を迎えられ、考えていらっしゃることはありますか?
「コロナ禍で中断していた“収穫感謝祭”や“生産者見学”を、このタイミングで復活させたいと考えています。
商品を届けるだけでなく、会員さんには、生産者に会ったり、生産現場を見ていただいたりして、食べ物についていろいろなことを考えていただきたいとの思いがあり、それが当センターの特徴でもあるので、これからも積極的に行いたいと考えています」
大切にされていることは何ですか?
「世の中の変化のスピードから見ると、私たち『安全農産供給センター』はゆっくりしたスピードでしか変化していません。
お店でもキャッシュレスや無人レジなどが当たり前になったこの時代に、私たちはこれからも対面での販売を重視し、人と人との繋がりを大切にしうえで商品のやりとりが存在しているという形を守って行きたいと考えています。
豊作の時は喜びを、凶作の時は心の痛みを分かち合い、細やかなコミュニケーションをとることで、生産者と消費者、お互いの共感力・想像力を高めていきたいと思います」
野菜はともだち
安全農産供給センター
https://anzennousan.com
Facebook:安全農産供給センター
Instagram:@anzennousan
京都府宇治市槇島町目川118-7
TEL.:0774-22-4634
出雲大社周辺のオススメドリンク
弊社製品をお使いくださっている出雲大社周辺のお店をご紹介します。
出雲大社の5月の主な行事
神楽奉納
4月26日〜29日、5月3日〜6日
大祭礼
5月14日、15日、16日
出雲茶寮 藤 -IZUMO SARYO FUJI-
Instagram:@izumosaryo.f
https://izumosaryo.official.ec
島根県出雲市大社町杵築東725
TEL.0853-25-7115
Open 11:00〜16:00
不定休
出雲大社の「神迎の道」沿いにある日本茶スタンド。松江藩主・松平不味公が出雲に広めた“茶の湯”をカジュアルに楽しめます。
注文すると、目の前でお茶を点てドリンクを作ってくださいます。
お使いくださる理由
「木次パスチャライズ牛乳はさっぱりした中にミルク感がしっかりとあり、抹茶の味を引き立てます」
『出雲抹茶ラテ』(ICE/HOT)
プレミアム 1,200円
リッチ 770円
スタンダード 550円
ラテの抹茶は出雲産“おくみどり”。香り高く、点てると濃い緑色に発色し、牛乳の白とのコントラストの美しさに目を奪われます。
『濃厚抹茶餡プリン』(数量限定)
580円
トッピング 白玉(3つ)100円
木次パスチャライズ牛乳を使った“ミルクプリン”と、“抹茶餡”の2層のプリン。
出雲抹茶ならではの深い旨みとほろ苦さがミルクプリンと絶妙に調和しながら口の中でとけ、至福の味わいに。
おみやげにも!(専用箱あり)
沖野上 blue cacao's
Instagram:@okinogami_blue_cacao.s
https://www.okinogami-blue-cacaos.com
島根県出雲市大社町杵築南765-1
TEL.0853-53-5310
Open 10:00〜17:30 不定休
世界各地から輸入したカカオ豆を焙煎・粉砕・磨潰し、チョコレートになる工程をすべて手作業で行う BEAN TO BAR チョコレート専門店。
工場に隣接したカフェで専門店ならではのドリンクを。
お使いくださる理由
「濃厚な素材の味を活かした当店のドリンク。甘みのある木次牛乳が口当たりを滑らかにしています」
『ロイヤルカカオミルクティー』
イートイン 764円
テイクアウト 750円
カカオの茶葉を木次牛乳で煮出して作ったノンカフェインドリンク。
カカオポリフェノールを多く含み健康や美容の味方です!!
ICEはボトルで提供。おみやげにも♪
『ホットチョコレート』『冷やしチョコレート』
イートイン 795円
テイクアウト 780円
チョコレート専門店が作るカカオ70%のダークなチョコレートと、濃厚な木次牛乳は相性ピッタリです!
佐藤貞之の牧場見学記
よい環境から生まれるもの
赤松牧場(香川県高松市)
Facebook:有)赤松牧場
Instagram:@royalfarmakamatsu
3月23日(日)に、『赤松牧場』を見学するため、香川県高松市に行きました。
『赤松牧場』会長の赤松 省一さんは私と共に酪農を学ぶ仲間で、今回は私の知人と一緒に訪れました。
『赤松牧場』は昭和48年に1頭の乳牛から酪農を始められた牧場で、開牧以来、生まれた牛さんを育て上げて搾乳する“自家育成”をされており、現在は600頭以上の乳牛を飼育されています。
牧場は住宅街にあり恵まれた環境とは言えませんが、近隣に迷惑がかからないよう騒音や匂いなどの問題の対策にしっかり取組んでいらっしゃいます。
一般的にホルスタインは1頭あたり年間9,000kgぐらいの乳量がありますが、赤松会長によると、『赤松牧場』では12,000kgぐらいの乳量があるそうで、乳量・乳質と経営が伴っている素晴らしい牧場だと感じました。
牛舎を清潔に保ち周辺環境に配慮することで牛さんが健康になり、その結果、経営も健全になるということが理解できました。
牧場の隣には、搾りたてミルクを使ったジェラートやチーズを製造・販売する牧場直営の『ロイヤルファームアカマツ』があり、私はジェラートをいただきましたが大変おいしかったです。
このお店は人気店のようで次々とお客さまがいらっしゃっていました。
会長の長男が『ロイヤルファームアカマツ』を、次男が『赤松牧場』を経営されており、長女は現在イタリアで料理を勉強中だそうです。
皆さまも高松市を訪れた際には、ぜひ訪ねてみてください。
(木次乳業有限会社 相談役 佐藤 貞之)
ハイブリッド式トンネル換気牛舎
牛舎の美しさと、温度・湿度が調整され快適なことに感動しました。
水切りヨーグルトを活用しましょう!
プレーンヨーグルトの水分を切った“水切りヨーグルト”。
ほのかな酸味となめらかな口当たりで、クリームチーズのような味わいです。
スプーンですくってそのまま食べるのはもちろん、ジャムやフルーツをのせたり、スイーツやお料理などに使ったりなど、幅広く活用できます。
【水切りヨーグルトの作り方】
ボウルにザルを重ねキッチンペーパーを2枚敷き、ヨーグルトを入れます。
冷蔵庫に入れて8時間以上、水分を切ってできあがり。
ボウルにたまったホエイはタンパク質や乳糖、ビタミン類、ミネラル分などの栄養を含んでいるため捨てずに活用します。
※水切りヨーグルトができる専用の容器もあります
【ホエイの便利な活用法】
お肉をホエイに漬けると、ホエイに含まれる乳酸菌がお肉のタンパク質に働きかけお肉がやわらかく!
市販のホットケーキミックスに牛乳・卵のかわりにホエイを入れると、少し酸味のある、モチフワなホットケーキに!
いろいろ試してみた結果、水切りヨーグルトには柑橘系のジャムが1番おすすめです。(製造課 小島
朝食のトーストにジャムと一緒にのせるのもおすすめです。