MOMO TIMES 2026年1月号
あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えるにあたり、ごあいさつ申し上げます。
弊社ではここ数年、燃料費や原材料費、包材費、物流費など、事業を取り巻くさまざまなコストの上昇が続いています。2025年には乳価の改定もあり、私たちを取り巻く環境は大きく変化しました。こうした状況のなか、自助努力だけでは吸収しきれない部分も生じ、6月と8月に製品価格の改定をお願いすることとなりました。苦渋の判断ではありましたが、皆さまのご理解とご協力に、心より感謝申し上げます。
一方で、乳価の改定後も、近年の気温上昇による異常気象への対応や、飼料・資材価格の高止まりなど、営農を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いています。牧場経営の安定に向けては、なお多くの課題が残されていると感じています。弊社へ生乳を出荷いただいている牧場のなかには、長年にわたる厳しい経営環境や、経営者の高齢化などを背景に、ここ2~3年で廃業を決断された牧場もありました。
弊社初代社長・佐藤忠吉の時代から、うれしい時も苦しい時も、ともに歩んできた牧場の皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。信頼する牧場が減ることは弊社にとっても大きな痛手ではありますが、それぞれの第二の人生を、心から応援したいと考えています。
製品面では、2024年末に人気のチーズ「ナチュラルチッカー」に、ミルキーな味わいの“プレーン”が加わりました。以前からご好評いただいている“スモーク”とあわせ、風味の違いを楽しんでいただければ幸いです。また、2025年9月には、牛さんのいのちへの敬意と自然の恵みへの感謝を形にした「コロッケ」を発売しました。2026年も新しい製品が発売できるよう、現在準備を進めています。
2025年には、弊社の牛乳パックに掲載している広告欄の表現が話題となり、その文言の真意について取材を受ける機会がありました。そのなかで、私たちが大切にしてきた考えや背景をお伝えしようと努めましたが、限られた時間や編集のなかで、意図したとおりに伝えることのむずかしさを改めて感じる出来事でもありました。だからこそ、これからは一方通行の情報発信だけでなく、皆さまと対話できる機会を大切にしながら、私たちの考えや想いを、丁寧にお伝えしていきたいと考えています。
こうした取り組みとは別に、弊社では以前より、「木次乳業は何のために存在しているのか」「私たちは何を大切にしてきたのか」を、改めて見つめ直す必要があると感じていました。弊社の経営理念である「すこやかな暮らしとともに」は、製品づくりだけを意味する言葉ではありません。酪農家の皆さまとの関係、社員一人ひとりの働き方、そしてお客さまとの向き合い方まで含めた、木次乳業の在り方そのものを表しています。
その理念を、言葉としてだけでなく、日々の判断や行動を通じてきちんと伝えていきたい。その思いから、「木次乳業ってどんな会社なのか」を自分たち自身が問い直し、誠実にお伝えしていくための取り組みとして、ブランド企画室を立ち上げました。
たまたま時を同じくして、私たちの発信が注目される機会がありましたが、これは一過性のものではありません。「すこやかな暮らしとともに」という理念を、これから先の時代にどうつないでいくのかを考え続けるための取り組みです。皆さまの声に耳を傾けながら、暮らしの中で本当に必要とされるものを見つめ直し、木次乳業らしい製品と姿勢を、これからもお届けしていきたいと考えています。
2026年も、皆さまのご指導をよろしくお願いいたします。
木次乳業有限会社 代表取締役 佐藤 毅史
老舗洋菓子店の “KWAIDANスイーツ”
イラストレーターにしもとおさむ氏描き下ろしイラストの、サブレ&パッケージ
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』が9月29日からスタートしました。このドラマは、小泉セツ&八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻をモデルにした物語で、怪談を愛する夫婦の何気ない日常が描かれています。舞台が明治の頃の松江とあって、番組がスタートする前から松江周辺は『ばけばけ』で盛り上がっており、『ばけばけ』にちなんだお菓子もいろいろ販売されています。松江市にある老舗洋菓子店『松江クロード』さんでも小泉セツ&八雲夫妻をモデルにしたお菓子を、素敵なパッケージで販売されています。
KWAIDAN缶
『KWAIDAN缶』は、『KWAIDANサブレ』5枚と、11枚のクッキーを詰合せたクッキー缶です。
【KWAIDANサブレ】
『KWAIDAN』は、小泉八雲が妻のセツから聞いた、日本各地に伝わる伝説や怪談を再話し独自の解釈を加えて蘇らせた、情緒豊かな文学作品です。その収録作品の中から、『ろくろ首』『耳なし芳一』『かっぱ』『雪女』『むじな』をモチーフに描いたイラストがサブレになっています。
【クッキー】
厳選素材を使って焼き上げた、松江クロードの定番クッキーです。

KWAIDAN缶
ヘルンサブレ—八雲とセツの英語レッスン—
『ヘルンサブレ』は、八雲とセツの英語レッスンをイメージしたお菓子です。英語圏から来た小泉八雲(ヘルン)と出雲弁しか話せないセツは、結婚当初会話に苦労したようです。セツは、八雲の日本語の理解や執筆を支えるために『英単語帳』を作って、聴き取った英語の音を出雲なまりの日本語(カタカナ)で記録するなどして、英語習得に努めました。
「ピレーテ(pretty):きれい」「マドリ(mother):おかあさま」などです。その『英単語帳』に記された単語から5つの単語がサブレになっています。『ヘルンサブレ』は、セツの『英単語帳』から生まれました。

ヘルンサブレ —八雲とセツの英語レッスン—
かっぱ缶・ゆきおんな缶
2024年の小泉八雲『KWAIDAN』出版120周年を記念してつくられたクッキー缶。怖いイメージのある『かっぱ』や『ゆきおんな』が、かわいく親しみやすいイメージで描かれています。『かっぱ』『ゆきおんな』の型抜きサブレと、縁を結ぶお菓子『縁結びボール』の詰合せで、おみやげに大人気です。

かっぱ缶

ゆきおんな缶

店内は『かっぱ』と『ゆきおんな』のぬり絵イベント中
松江クロードさんは “KWAIDAN スイーツ”に、『木次ノンホモ牛乳』をお使いくださっています。
「飲んでおいしいものはお菓子にしてもおいしい」。先代社長が、飲んでおいしかった木次ノンホモ牛乳を使い始められ、以来ずっとお使いくださっています。

木次ノンホモ牛乳
“KWAIDAN スイーツ”を購入できる施設、お店
・クロード上乃木本店
・お菓子の自販機『ココポッケ』(24H)
・シャミネ松江(中浦食品)
・出雲空港 2F売店
・島根県物産観観光館
・うなぎ処 山美世
・日比谷しまね館(東京アンテナショップ)
・ホテル一畑 売店
・松江ニューアーバンホテル 1Fロビー
・なぎのきテラス(江津市)

このたびリニューアルされたお店の看板と松江クロードスタッフの皆さま

イラストレーターにしもとおさむ氏のイラストでイメージを統一

松江クロードの外観

島根県松江市上乃木7丁目10-6
TEL 0852-26-7540
Open 9:00~18:30(生ケーキの販売は9:30~)木曜日定休
月曜日は『焼き菓子の日』 Open 9:00〜18:30(焼き菓子のみ販売)
ホームページ https://claude.jp/
Instagram https://www.instagram.com/claude.matsue/
島根県東部の郷土料理
お正月のすまし雑煮
かつて餅つきは、家族総出で行う年の瀬の風物詩でした。ついた餅はまず鏡餅にして床の間や神棚に飾り、残りの餅は小さく丸め、ハレの日の特別な食べ物としてお雑煮にしていただきました。家庭での餅つきはすっかり見なくなり、年の瀬の風物詩が一つ消えてしまったことは残念ですが、当時と同じ旨みがあって伸びが良い杵つきの餅を簡単に手に入れることができる、いい時代になりました。
お雑煮は地域によって違いますが、ここ島根県東部のお雑煮は、醤油仕立てのすまし汁に丸い餅を入れたもの。餅の上に岩のりと鰹節をのせたものが主流ですが、郷土料理の赤貝の煮付けをのせたり、赤いかまぼこや、緑のほうれん草を茹でてのせ、彩りにしたり。のせる具材は各家庭によって様々です。

社員食堂『おまかせや』担当、三加茂 真由美の家(雲南市)に伝わるお正月の雑煮。
丸餅の上に黒豆、海苔、かつお節がのっています。

奥出雲仁多杵つきもち 内容量:380g(約10個入り) 西の横綱『仁多米』の産地、奥出雲・仁多のもち米使用。
『奥出雲 仁多 杵つきもち』のご購入は、お近くの牛乳販売店か、木次乳業オンラインショップで。
製造課をご案内します
案内人:加納 智史(製造課 係長) 入社23年
「各牧場で生産していただいた高品質な生乳を、そのままの良い状態でお客さまに提供したいという気持ちで、いつも生乳の受け入れを行っています」

加納 智史(製造課 係長)
生乳の受け入れ
生乳は、牛さんから搾ったままの乳です。これを加工して、牛乳やチーズ、バター、ヨーグルト、プリン、アイスクリームなどの乳製品を作ります。 生乳は近隣の牧場で搾乳され、弊社に運ばれてきます。弊社の貯乳タンクに入れる前には様々な検査を行い、合格した生乳のみを受け入れ、牛乳・乳製品を製造します。

①牧場で搾乳された生乳を集乳車に積み、木次乳業へ向けて出発します。

②集乳車が木次乳業に到着。各牧場の生乳は365日、朝8:00頃から次々と入って来ます。

③生乳を受け入れる前に、専用の容器に生乳のサンプルを採取して、様々な品質検査を行います。

④はじめに、生乳の受け入れ担当が採取日時、酪農家名、便名(集乳コース)など、追跡可能な情報を正確に記録します。

⑤生乳の外観や異物の有無の確認、乳温測定を行います。
乳温測定は生乳に含まれる細菌が繁殖しにくい温度(10℃以下)であることを確認します。

⑥アルコール検査を行います。アルコールと反応して凝固物ができるかどうか確認します。

⑦官能検査を行います。生乳の臭いを嗅ぎ、口に少し含み、風味異常がないかを確かめます。
官能検査は訓練された経験豊かな検査員が異常な風味を持つ生乳を早期に発見し、製品への影響を防ぎます。

⑧生乳の受け入れ担当の検査後、品質管理室で抗生物質検査を行い、残留抗生物質がないかを厳しくチェックします。
細菌数や体細胞数も検査します。

⑨すべての検査に合格した生乳のみ、受け入れを開始!
集乳車タンクと貯乳タンクをホースで繋ぎ、送液ポンプを使用して生乳を移します。
実は本格派!木次ミルクコーヒーの秘密
〇ミルクをたっぷり使っています。(生乳65%!!)
『木次ミルクコーヒー』には、酪農家さんが搾ったミルクを惜しみなく使用しています。
市販のリキッドコーヒーと牛乳を合わせて作っていると思われがちですが・・・実は、自社で豆から抽出したコーヒーを使っています。
〇コーヒー豆にこだわっています。
弊社のミルクの甘さとマッチする、厳選されたこだわりのコーヒー豆を使っています。
〇自社でコーヒーを抽出しています。
ネルドリップ式で抽出した、なめらかでコクのある味わいのコーヒーです。

木次ミルクコーヒー

丁寧に縫製された手縫いのネル